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栗坂某の黒歴史

美浦トレセン坂路コースに仰天プラン!?

2005年4月1日

昨年計測区間が3Fから4Fに延長されたJRA美浦トレセン坂路コース。長さにおいては栗東トレセンのそれに並ぶことが出来たが、コース形状や勾配の緩さから同等の効果が得られるまでには至っていない。今後、内厩制度を維持して行く為にも東西の施設格差は縮めねばならないが、如何せん拡張するだけの土地がなく物理的に難しいというのが実情である。しかし、美浦トレセンもただ手を拱いているだけではない。我々はあるルートを通じて美浦トレセン坂路コースに関する仰天プラン報告書を入手した!!

その仰天プランとは「坂路の下り勾配化」である。通常坂路コースは上り勾配にすることで脚元への負荷を軽減しつつ心肺機能を鍛えるという性質のモノ。逆に下り勾配はマラソンなどでも言われるように脚元への負荷が大きくなる。一見すると百害あって一利なしだが、美浦トレセン馬場造園課は独自の研究によってそのデメリットを上回るメリットを発見した。所謂「リミッターカット効果」である。

人間の脳は本来の能力の一部しか使用されていないと言われるように、無意識の内にリミットを設けている。これは運動能力にも言えることでサラブレッドも例外ではない。下り勾配で自分の意識より速いスピードを出すことで、無意識の内にフタをしていた自己の能力のリミットを開放することが出来る、と報告書には記載されている。また、その報告書は下り勾配の傾斜角にも言及しており、脚元への負担とリミッターカット効果のバランスを考慮した結果、「高低差17 メートルの美浦トレセン坂路コースを逆走する形」が最適らしい。既存の施設をそのまま利用できる上、高低差32メートルを誇る栗東坂路には到底真似できないユニーク且つ大胆なプラン。現在、全休日を使って試験馬エイプリルフール号によるデータ採取が行われており、これが実現すれば西高東低の勢力図を一気に逆転する日がくるかもしれない。